山田五十鈴さんというと、杉村春子さん水谷八重子さんとともに「三大女優」と言われた一人ですが、多くの俳優さんから慕われ「養子会」という会ができたほどです。
そのメンバーの顔ぶれを見れば、どれくらいスゴイ役者さんだったか、わかります。
市村正親、司葉子、浜木綿子、三田佳子、草笛光子、北大路欣也、平幹二朗、石井ふく子、中村メイコ、坂東三津五郎、、中条きよし、佐久間良子、宇津井健、八千草薫、朝丘雪路、富司純子、江波杏子、西郷輝彦、榎木孝明、萬田久子、山本陽子、池上季実子、三浦布美子南果歩、沢口靖子、他にもいたのかもしれませんが、これだけの人から慕われ会ができるなんて、スゴイと思います。
そんな山田五十鈴さんについて、まとめました。
スポンサドーリンク
山田五十鈴のプロフィール
山田 五十鈴(やまだ いすず)
生年月日:1917年(大正6年)2月5日 ~ 2012年7月9日
本名:山田 美津(やまだ みつ)
愛称は「ベルさん」
出身地:大阪府大阪市南区千年町(現在の中央区東心斎橋)
時代劇映画の娘役を経て、溝口健二監督の「祇園の姉妹」で地位を確立します。
1960年代以降は舞台女優として活動します。
また、テレビドラマ「必殺シリーズ」では女元締のおりくを演じて人気を得ます。
2000年(平成12年)に女優として初めての文化勲章を受章します(ただし、受章辞退者を含めれば杉村春子が初)
父の山田九州男は新派俳優で、母の律は北新地の売れっ子芸者でした。
そもそも新派に興味持った最初は実際の事件を裁判劇にした熊谷武雄一派の「龍野の夜嵐」(昭和6)だった。山田五十鈴の父山田九州男が出ていたらしい…川上音二郎の「意外」の頃から犯罪物と縁が深いジャンルなのよね。伊井蓉峰がルパンをやったのは大正12年らしいが…かっこいいなあ。 pic.twitter.com/kVmwrt0Xi9
— wogakuzu (@wogakuzu) 2018年11月4日
6歳の時から常磐津、長唄、清元、日本舞踊の稽古を始めます。
1925年(大正14年)、父が成美団に参加するため一家で上京して日本橋浜町の旅館に住み、久松小学校に入学しますが、人気の落ちた父が仲間を集めて満州へ巡業に行ってしまい、本郷区金助町の駄菓子屋の裏店に引っ越します。
その後、永田町に2階借りし、母と共に清元梅吉の内弟子となります。
1930年(昭和5年)、父が日活太秦撮影所所長の池永浩久を知っていた縁で、月給百円という幹部女優並みの待遇で入社します
同年に「剣を越えて」で大河内傳次郎の相手役としてデビューします。
伊丹万作監督の「國士無双」、山中貞雄監督の「盤嶽の一生」など、一流の監督作品に立て続けに出演すると、可憐なヒロイン役が当たり、日活時代劇のトップ女優となります。
今朝の日経新聞全国版に掲載されました。目覚めるとすでに3件のご注文メールが。残り230部を切りました。手元に50部は置いておきたいので、実売数はあと180部ほどとなります。#山田五十鈴 pic.twitter.com/SFuvySZtme
— 美馬勇作 (@50bell1917) 2018年11月22日
スポンサドーリンク
山田五十鈴の娘は?配偶者結婚4回!
山田五十鈴さんは95年の生涯で4回、結婚されています。
スゴイですね!
容貌が、それほど崩れていないのは、離婚のストレスなどものともせず、内なるパワーがみなぎるような人だったのかもしれませんが、結婚向きではなかったのかなとも思います。
引用元:https://cinema.ne.jp/recommend/michikosaga2016061909/
最初は、俳優の月田一郎(つきた いちろう、1909年10月11日~1945年9月27日)と多数の作品で共演したことから1936年(昭和11年)結婚して、同年8月、一女・美智子(後の瑳峨三智子、1935年~1992年)を授かります。
月田一郎(1909~1945) pic.twitter.com/GKyBy98FQj
— 昭和の二枚目俳優bot (@joc_actors_bot) 2018年11月8日
この時、山田五十鈴さん19歳、月田さんは27歳でした。
ところが、1942年(昭和17年)に離婚。親権は、山田さんと裁判で争い、月田さんが勝訴して娘を引き取ったものの、終戦後間も無い1945年(昭和20年)9月27日、メチルアルコール中毒のためお亡くなりになってしまいます。満35歳
月田さんと離婚後、すぐ映画プロデューサーの滝村和男さんと結婚しますが、わずか1年で離婚。
1950年(昭和25年)、映画「影法師」で共演した加藤嘉と結婚
「悪魔が来りて笛を吹く」より、
同じ俳優で真逆の役・・・いいひと: 慈道(加藤嘉)
わるいひと: 玉虫公丸もと伯爵(加藤嘉)
共通項はお駒(妙海尼)・・・
#いい人わるい人 pic.twitter.com/XFIWAtTioq— draken(ドラケン) (@Draken93) 2018年1月5日
ところが、家庭と仕事の両立が難しいとのことから、1954年(昭和29年)2月、協議離婚。
その直後に下元勉と結婚しますが数年で離婚。
豪華出演陣の中で公家崩れの医者を演じていた下元勉さんがとても素敵だった。 pic.twitter.com/9qIhUMCAFZ
— 植本純米 (@kimono4men) 2015年9月9日
離婚後、20年経ってから元夫二人と共演とは、なかなかない演出です。
DVD『NHK特集 日本の戦後 第3回 酒田紀行~農地改革の軌跡』(1977)……日本最大の地主といわれた酒田本間家の物語。「本家のおばあちゃま」役に山田五十鈴さん、家族会の代表が加藤嘉さん&下元勉さんという粋なキャスティング。 pic.twitter.com/cf8y2bISDD
— 4310 (@shimizu4310) 2017年3月4日
山田五十鈴の娘は太地喜和子?
太地喜和子さんの大きくて、ちょっと吊り上がった猫目に憧れていましたが、太地さんは、山田五十鈴の子どもと言っていたというのは知りませんでした。
なんでも太地さんは、出生について高校生のころに、「自分はさる事情から、生後すぐ実母との別離を余儀なくされ、養父母の元に引き取られた」と知ったそうです。
そこで、太地さんにとって憧れだった山田五十鈴さんの名前が出てきたまでで、実の親子というワケではなかったようです。
【BSジャパン「やっぱり土曜は寅さん!」放送情報】
明7/29(土)18:30からは、BSジャパンの「やっぱり土曜は寅さん!」で第17作目「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」が放送????
本作のマドンナは太地喜和子さんが演じる、龍野芸者のぼたんです。#男はつらいよ #寅さん pic.twitter.com/fGFTuPUM0g— シネマクラシックス (@CINEMACLASSICSS) 2017年7月28日
この写真を見ると、確かに山田五十鈴さんに見えなくもありません。
山田五十鈴の遺産や帝国ホテル?
遺産というのがネットで出てきますが、帝国ホテルに住めるくらいなので、そうとうな資産があったと思いますし、娘さんを亡くしてしまっているので、遺産は、おそらく山田さんの近親者に渡るでしょう。
そこそこ数億円くらいはあったのかもしれません。
帝国ホテルを自宅のようにしていた人は、山田五十鈴さんの他にもいます。
作詞家の岩谷時子さんは、15年ほど帝国ホテルに住んでいたようですが、作詞家なので、印税がスゴイのでしょう。
でも、女優さんも、山田五十鈴さんくらいになると、帝国ホテルを自宅のようにして住めるくらいになるんですね。
驚きです。
管理人は、晩年の山田五十鈴さんのことしか知らないので、どれほどスゴイのか、正直良くわからないのですが、帝国ホテルに住めたくらいの成功をおさめたというのはわかります。
それにしても、結婚を4回して、帝国ホテルに住めて、95歳まで長生きできたのって、そうとう人として、運も良いでしょうし、すごいパワーのある人だったと思います。
ちなみに、岩谷時子さんは97歳でお亡くなりになられていますが、生まれたのも亡くなられたのも、山田五十鈴さんとほぼ同時期。
帝国ホテルは、皇居も近いし、パワースポットかもしれませんね。
もっとも帝国ホテルに住めるような成功をおさめないと無理ですけれど。
最近のコメント