ヤングケアラーとは?問題は?対策は?高校生の20人に1人報道特集

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理不尽な思いをしている子どもが少なくないようです。

あまり表には出てこない話なだけに、他人事になってしまいがちな話もあります。

「ヤングケアラー」とは、初めて聞いた言葉ですが、どんなことを言うのか気になったので「報道特集」(2018年12月15日放送)より、まとめました。

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ヤングケアラーとは?

家族の介護などを担う18歳未満の子供のことを言います。

介護の他にも、買い物、洗濯、家事

幼い兄弟の世話。

精神的に不安定な家族の励ましなど感情面のサポートも含まれる。

ケアの負担が大きいと学校生活にも影響が出ます。

Aさんの場合

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中部地方に住むAさん23歳は、高校生の時、同居する祖父の介護を一人でしていました。

祖父が脱水症状で倒れたのが、高校2年生の時で、仕事で忙しい母から救急搬送につき添うように言われます。

祖父は、末期がんと診断され、以後入退院を繰り返していました。

Aさんの父親は海外赴任で、母は実の父である祖父と折り合いが悪く、介護を拒否。

Aさんは、何が高校生らしい生活なのか、わからなくなって、両親については、それを意識するとつらくなることから、考えなくなります。

ふいに訪れる救急搬送につき添って、明け方帰ってきて、そのまま学校へ行くこともありました。

教師からは、「両親に介護をするように言えばいいじゃない」と言われ、Aさんは助けを求めにくくなってしまいました。

Aさんの話で、教師から言われたことは、ごくごく当たり前ですが、他人事にも聞こえます。

教師に言われるまでもなく、代れるものなら両親に代ってもらいたいのに、それができないから相談したと思うのです。

Aさんは、第一志望の県外の国立大学に合格しますが、祖父の介護を続けることを求めた両親は、学費の支払いを拒否します。

結局、滑り止めで受けた地元の大学に進学することを余儀なくされます。

その年、祖父は亡くなりますが、祖母が認知症になり、これ以上の介護は背負いきれないと感じ、実家をあとにした。

高校生の20人に1人

大阪府立高校の約6000人を対象としたアンケートによるとヤングケアラーの割合は、5.2%

20人に1人、クラスに2人はいる計算になります。

介護の対象のほとんどが祖母で、その次が祖父です。

Bさんの場合

Bさん38歳は、高校2年生の時から20年間、脳卒中で倒れた祖母の介護をしています。

両親は、幼い時に離婚をしたため、母親はフルタイムで働き、残業も多かった。

母親代わりに自分を育ててくれた祖母の介護です。

ずっと朝も昼も休みなく続き、介護のことを常に考えているので、それ以外のことは考えられません。

社会から離れてしまって、無職であり、引きこもりのような状態です。

誰も理解してくれない。

90歳になって、より介護の負担が増えてからは、訪問サービスを利用しながら、自宅で介護を続けています。

大学には進学して、昼間はデイサービスに預け、授業を受ける日々が続きました。

Bさんは、介護との両立ができる就職を探しますが、学校からは介護はやめるようにと言われます。

Bさんは、介護のことしか考えられなくなり、うつ状態になります。

母親との関係は、こじれていきます。

7年前に、母は定年を迎え、介護を一緒にしていますが、昨年から発達障害のカウンセリングを受けています。

介護に追われる娘に感心をもつことができなかった母ですが、その理由の一つに発達障害によるものとわかります。

Bさんにとっては、発達障害でがんばっている母とその家族という関係。

Bさんにとって、母親とはちょっと違う、立場が逆転している。

今、少しづつ親子関係が良くなっていっています。

母は、今になって、Bさんが17歳くらいのころ、もっと支えてあげれば良かったと思っている。

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ヤングケアラーの問題対策は?

大阪府立西成高校の山田勝治校長の話では、高校生は、子ども時代の一番最後にあります。

子供としての権利が守られた上で、初めて大人として接続していく。

学ぶ権利が守られるべき。

ヤングケアラーの存在は、小学生でも確認されています。

スクールソーシャルワーカーの長田美智留さんは、病気の母の代りに行う小学2年生の事例を紹介します。

長田さんは、母親と面談し、家事をするヘルパーを派遣することにして、その上で母親が適切な治療ができるように医療機関を紹介します。

新潟県南魚沼市は3年前、公立の小中学校の教職員を対象に、ヤングケアラーの実態調査を行いました。

教職員の4人に1人が、家族のケアをしていると感じた子供がいたと応えています。

子供たちは、なかなか言えないので、違う形で発信しています。

・学校へ行きにくくなる

・忘れ物が多い

・急に元気がなくなる

大人が気づいてあげるべき!

世の中には、自分が今置かれている状況が、どういう状況かわからない人も少なくないと思います。

本来なら、子供として子供らしく過ごせる時間を、祖父母の介護などに時間を当てなくてはならなくなってしまった。

大人が、その状況から脱せられるようにしなくてはいけないのですが、それができない人もいます。

介護は、子供ではなく、グループホームなどに任せるなど、なんらかの手立てはあると思います。

子供が、子供らしい時間を持てることが、周囲の大人があらためて考えることが必要。
横浜ヤングケアラーヘルプネット

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