世の中便利になる反面、そのすきを狙う人はいなくならないんですね。
「スッキリ」(2019年2月15日放送)より、リレーアタックについてまとめました。
イギリスのウエストミッドランド警察の公式Youtubeより、白いフードを被った2人の窃盗団が、ターゲットの車の中をライトを照らして様子を確認します。
もう一人は黒いボックスのようなものを持って建物に近づき、ライトを確認していた一人がドアノブに手をかけると、ランプが点灯して、いとも簡単に車のドアがあきました。
黒いボックスのようなものを建物に近づけ、わずか数秒の出来事です。
そのまま、車は盗まれてしまったのです。
日本でも、同じような被害が拡大しているといいます。
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被害レクサス
Aさんが被害にあったのは、約1300万円のレクサスです。
2018年9月から約1か月の間に3回も狙われました。
Aさんは防犯カメラを設置していて、犯行にあった映像が残っていますが、ドアが2秒で開けられたものの、たまたま人が通りかかったため窃盗グループは逃走しています。
時間は午前3時です。
Aさんによると、特に異常はなく、こじ開けた痕跡などもありません。
そのままAさんはレクサスの販売店へ持っていき、コンピューターで履歴をみてもらいますが、リモコンで通常通り開けたという履歴しか残っていませんでした。
スマートキーの特徴とは?
これには、自動車のスマートキーシステムが関係しています。
スマートキーは、ポケットに入れても、車に触るだけで車のロックが解除されます。
車に乗り込み、スタートボタンを押すだけで、エンジンがかかる仕組みです。
直接、カギをささなくても身に着けているだけで、ロック解除やエンジン始動が可能です。
スマートキーの仕組みは、スマートキーの車からは半径1メートルほどのリクエスト信号と呼ばれる電波が出ていて、その範囲に入ったスマートキーが反応して電波を出すことで、ロックを解除することができます。
車から離れた場合は、車からのリクエスト信号が届かないため、スマートキーが反応することはなく、ロックが解除されることはありません。
エンジンがかかったら、キーがなくても、そのまま車は走れます。
今までは、専用の盗難の道具が必要だったり、怪しいやり方をするとアラームが鳴ったりしてできなかったのですが、リレーアタックの場合は、防犯アラームも鳴らないので、あっという間に盗まれます。
現在、国内で生産されている車の約7割がスマートキーです。
2018年、警視庁によると車の盗難の認知件数は約8600件ありました。
リレーアタックの割合は、半分くらいはリレーアタックによるものとみられています。
日本のみならず、イギリス、ドイツなど海外でも犯行があり、ドイツの自動車連盟は、12社以上の車20台以上にリレーアタックのテストを行うと、すべての車のドアがわずか数秒で開く結果となりました。
リレーアタックの手口
車の近くにいる犯人が、車から出ているリクエスト信号を特殊な装置を使って受信・増幅させ、別の犯人に送ります。
別の犯人は、アンテナのようなもので家の中にあるスマートキーにリクエスト信号を中継します。
家の中のスマートキーは、近くに車があると誤って判断し応答します。
その電波を再びキャッチして増幅させ、車の近くにいる犯人に中継することで、ロックが解除されます。
エンジンが始動され、盗まれるのです。
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リレーアタック対策グッズおすすめ!
スマートキーは、玄関に置いておけば安全ではありません!!!
被害にあったAさんの場合、2階のリビングにキーを置いていましたが、リクエスト信号により電波を受信しています。
これには業界で衝撃が走ったそうです。
アルミなどの金属の缶に入れることも対策の一つになります。
しっかりフタをすることで、中からの電波を遮断してください。
電波が入れ物から出ていないかどうか、入れ物に入れた状態で、車に近づけ確認してください。
売れている専用ポーチは、内側に特殊な金属の布で覆われているので、この中にキーを入れることで電波を遮断することができます。
こちらは本革
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車種によっては、スマートキー自体に電波のOFF機能のあるものもあります。
外出時も狙われる恐れがあるので、カードポーチのようなモノに入れて対策すると良いかもしれません。
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