精神障がい者を合法的に閉じ込めた「私宅監置」についてのドキュメンタリー映画「夜明け前のうた 見棄みすてられた沖縄の精神障害者」が3月に公開されます。
映画「夜明け前のうた 見棄みすてられた沖縄の精神障害者」のあらすじや「私宅監置」について、気になったのでまとめました。
私宅監置の映画のあらすじは?
映画「夜明け前のうた 見棄みすてられた沖縄の精神障害者」は、戦後の沖縄で、精神障碍者の人権と尊厳が踏みにじられた現実が描かれたものです。
本日(1/23)の沖縄タイムスに載りました。現在関わらせて頂いている私宅監置のドキュメンタリー映画製作について掲載されてます。 pic.twitter.com/uC78MrRO5u
— DNZA. (@Danzatakara) January 23, 2020
私宅監置の映画の公開劇場は?
今のところ2019年3月21日(祝・木)~3月27日(水)まで、東京で公開されることが決まっています。
会場:アートギャラリー884
東京都文京区本郷3-4-3 ヒルズ884お茶の水ビル1F
電話番号:03-5615-8843
http://www.koubunken.co.jp/news/n28880.html
私宅監置は沖縄だけ?
私宅監置のような施設は、沖縄だけにあったわけではありません。
1950年、日本の本土における「精神衛生法」の施行に伴い、精神病者監護法と精神病院法は廃止された。精神病者の監禁・隔離よりも治療に重きが置かれるようになり、日本の本土において「私宅監置」は禁止された。
引用元:私宅監置
沖縄は、1972年5月15日に、アメリカ合衆国から日本国に返還されましたが、それと同じころまで、沖縄では使われていたようです。
【精神疾患】絵は葛飾北斎の源氏物語六条御息所ざんす。想い人である源氏の奥方である葵の上を生き霊となって苦しめんしたが、現代の医学的な観点で言うと葵の上の産後精神不安による幻覚ざんす。江戸時代精神疾患は狂人として寺院の管轄に、それでも無理なら私宅監置になりんした。 pic.twitter.com/lALxc9HSlF
— うすいのかみ白狐社 ⛩@あおのたつき (@Usuinokami) August 8, 2018
呉秀三『精神病者私宅監置の実況』。かつて日本では、法律に基づいて、土蔵の中などに精神病者を監禁していました。墓場から人骨が混じっている土塊を取ってきて煎じて飲ませていました。患者たちの実際の写真を掲載しています。書肆ゲンシシャ店主が『シティ情報おおいた』8月号にて推薦しています。 pic.twitter.com/wvw96wOn1k
— 書肆ゲンシシャ/幻視者の集い (@Book_Genshisha) August 24, 2019
管理人が子供のころ、精神障害と身体障害者を併せ持った人が近所にいました。
沖縄とは異なった田舎だったためなのか、言ってみれば野放しにされていましたが、身体が悪いので、危害を与えることはないだろうと子供心にも感じていました。
自分も含め、少なくとも周りの子供たちは、恐怖を持ちつつも、親しみを込めて「〇〇さんだ」と呼んでいました。
いつだったか、その方が亡くなったと聞いたとき、少し寂しさを感じました。
身体も精神も不自由で、人と健全に交わることなく人生が終わってしまった一生は、どんなものだったのか本人にしかわかりません。
「私宅監置」のような話し以外にも、陰惨なことはあったと思います。
まとめ
現代とは状況が異なりますが、言わば世間の目から隠すことでしか対処できなかったのだと思います。
本人のみならず、家族もつらい状況に長い間、置かれていたと思います。
そこで苦しんでいた人が確かに存在したことを風化させていはいけないのかもしれません。
歴史に埋もれてしまった人々の苦しみや悲しみは、他にもたくさんあると思います。
光を当てることで、浮かばれる霊もいるのかもしれません。
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